NoCodeによる開発。 カベウチサービスなどの例

カベウチサービスサイトは、NoCodeというコーディングを行わない思考でで非常に短期間で作成いたしました。 実際のカベウチの例を踏まえNoCodeのシステム開発について考えて行きます。

今回はカベウチサイトの作成思考、NoCodeを利用した開発の話を致します。

NoCodeとはどういったものなのか?

それは、簡単にいうと、コードを書かずにサービス開発を行う思考です。

●NoCode 例

NoCodeには色々なサービスが有ります。

例えばこれは私が作成した、スタートアップイベント表示サービスです。

https://concerned-kittens-9549.glideapp.io/

こちらはGlideというサービスで、非常にお手軽にスマホアプリに近い物 (PWA : Progressive Web Apps) が作成出来ます。

●カベウチの開発

さて、では実際今回のカベウチサービスのシステム関連図の概要を表示します。

大体こんな感じです。

これは全てコードを書いていません。

カベウチは、優れたプラットフォームのつなぎ合わせてサービスを作ることで、短期間でサービスを作成しました。

 ・大枠2日で作成・稼働

 ・動かしながら細かい調整3日程

勿論、今でも細かい追加を少しづつやっています(ブログの追加など)、ですがサービスのメイン部分はほぼ2日、バグ取り調整含め5日といったところです。

もしこれらのことを、自力で開発していたら少なくとも数か月、特に自動スケジュールの肝となるCalendlyの機能は、まともに作成しようとしたら、半年以上はかかると思います。

さて、ここでかなり重要となるのが、IPaaS(ここでは zapier)です。

●IPaas(Integration Platform as a Service)

ある意味、このIPaaSが高機能化して実用に耐えうるレベルになったことで、わざわざコーディングを必要とせず、NoCodeが活躍出来る流れを作った、とも言えます。

簡単に言ってしまえば、IPaaSは「プラットフォーム同士を繋いでサービスを作る為のサービス」です。

このIPaaSが高性能化することで、「既存の優れたサービスを連携するだけで、新たなサービスを簡単に提供出来る。」という変化がおこりました。

これで、今まで弱点だった2点が解消されました。

 ・今まではNoCodeの単一のプラットフォームでは、やれることが限られていて、実用に耐えない 

    → やりたいことを実装しているプラットフォームを連携すればよい。拡張性の増大!!

 ・今まではプラットフォームを連携するコスト(API連携など)が大変

    → 連携自体もNoCodeで可能。連携コストの減少!!

例えば、今まではこのIPaaSの部分は何が行っていたかというと、いわゆるAPサーバーです。

これはクラウド化したもの(AWSやGoogleCloud、Microsoft Azure)と置き換えても可能です。

いわゆるバックエンドともいえるかもしれません。

この辺りは、今までは必ずコーディングを行う必要がありました。(アルゴリズムの実装、API接続、etc)

この部分がコーディング不要になり、開発のスピードが爆発的に向上しました。

●弱点

さて、ここまではIPaaSを利用した、NoCodeの開発の良いことを上げてきましたが、弱点も書いておきます。

 ・トランザクション当たりの料金が高い。

  これは、Zapierなどのサイトを見ていただければわかると思いますが、クラウドサーバーを使うよりは、明らかに高くなります。

  もちろん、サービス序盤は、開発費とは比べならないぐらい安いので、通常用途やBizDev段階では圧倒的に有利です。

  ですが、例えばToCサービスが順調に成長し、1日何万というトランザクションに増えてきた処理は、他の方法(クラウドサーバーなど)を利用した方が良いでしょう。

  

 ・データ構造がプラットフォーム側に依存する

  色々なプラットフォームを繋げることでサービスを作れますが、やはり一部細かいデータ構造は調整が効かない所が有ります。

  例えば、1つのデータにある属性を複数持たせたいにも関わらず、プラットフォーム側では 1:1 の持ち方しか許してない場合は、面倒な回避策を考える必要が出てきます。

 ・一部目的は無理。

   本格的なゲーム開発、特殊なアルゴリズムAIなど。

   まあ、この目的をNoCodeで作ろうとする方は居ないと思います。

   あきらめて C#なり、Javaなり、Pythonなりを選んでコーディングしましょう。

●まとめ

今回は、カベウチの例を取りながら、NoCodeによる開発全体の私なりの私見を書かせていただきました。

多少の弱点も有りますが、少し前とくらべNoCodeの機能・利便性・拡張性・開発速度、が爆発的に増加しています。

特別な用途でなければ、

殆どのビジネスサービスはNoCodeでメイン部分を作成出来るようになった

とも言えます。

今後も、NoCodeのことも含め、カベウチに関する詳しい開発の雑感を書いていきたいと思います。

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NoCodeによる開発。 カベウチサービスなどの例

カベウチサービスサイトは、NoCodeというコーディングを行わない思考でで非常に短期間で作成いたしました。 実際のカベウチの例を踏まえNoCodeのシステム開発について考えて行きます。

今回はカベウチサイトの作成思考、NoCodeを利用した開発の話を致します。

NoCodeとはどういったものなのか?

それは、簡単にいうと、コードを書かずにサービス開発を行う思考です。

●NoCode 例

NoCodeには色々なサービスが有ります。

例えばこれは私が作成した、スタートアップイベント表示サービスです。

https://concerned-kittens-9549.glideapp.io/

こちらはGlideというサービスで、非常にお手軽にスマホアプリに近い物 (PWA : Progressive Web Apps) が作成出来ます。

●カベウチの開発

さて、では実際今回のカベウチサービスのシステム関連図の概要を表示します。

大体こんな感じです。

これは全てコードを書いていません。

カベウチは、優れたプラットフォームのつなぎ合わせてサービスを作ることで、短期間でサービスを作成しました。

 ・大枠2日で作成・稼働

 ・動かしながら細かい調整3日程

勿論、今でも細かい追加を少しづつやっています(ブログの追加など)、ですがサービスのメイン部分はほぼ2日、バグ取り調整含め5日といったところです。

もしこれらのことを、自力で開発していたら少なくとも数か月、特に自動スケジュールの肝となるCalendlyの機能は、まともに作成しようとしたら、半年以上はかかると思います。

さて、ここでかなり重要となるのが、IPaaS(ここでは zapier)です。

●IPaas(Integration Platform as a Service)

ある意味、このIPaaSが高機能化して実用に耐えうるレベルになったことで、わざわざコーディングを必要とせず、NoCodeが活躍出来る流れを作った、とも言えます。

簡単に言ってしまえば、IPaaSは「プラットフォーム同士を繋いでサービスを作る為のサービス」です。

このIPaaSが高性能化することで、「既存の優れたサービスを連携するだけで、新たなサービスを簡単に提供出来る。」という変化がおこりました。

これで、今まで弱点だった2点が解消されました。

 ・今まではNoCodeの単一のプラットフォームでは、やれることが限られていて、実用に耐えない 

    → やりたいことを実装しているプラットフォームを連携すればよい。拡張性の増大!!

 ・今まではプラットフォームを連携するコスト(API連携など)が大変

    → 連携自体もNoCodeで可能。連携コストの減少!!

例えば、今まではこのIPaaSの部分は何が行っていたかというと、いわゆるAPサーバーです。

これはクラウド化したもの(AWSやGoogleCloud、Microsoft Azure)と置き換えても可能です。

いわゆるバックエンドともいえるかもしれません。

この辺りは、今までは必ずコーディングを行う必要がありました。(アルゴリズムの実装、API接続、etc)

この部分がコーディング不要になり、開発のスピードが爆発的に向上しました。

●弱点

さて、ここまではIPaaSを利用した、NoCodeの開発の良いことを上げてきましたが、弱点も書いておきます。

 ・トランザクション当たりの料金が高い。

  これは、Zapierなどのサイトを見ていただければわかると思いますが、クラウドサーバーを使うよりは、明らかに高くなります。

  もちろん、サービス序盤は、開発費とは比べならないぐらい安いので、通常用途やBizDev段階では圧倒的に有利です。

  ですが、例えばToCサービスが順調に成長し、1日何万というトランザクションに増えてきた処理は、他の方法(クラウドサーバーなど)を利用した方が良いでしょう。

  

 ・データ構造がプラットフォーム側に依存する

  色々なプラットフォームを繋げることでサービスを作れますが、やはり一部細かいデータ構造は調整が効かない所が有ります。

  例えば、1つのデータにある属性を複数持たせたいにも関わらず、プラットフォーム側では 1:1 の持ち方しか許してない場合は、面倒な回避策を考える必要が出てきます。

 ・一部目的は無理。

   本格的なゲーム開発、特殊なアルゴリズムAIなど。

   まあ、この目的をNoCodeで作ろうとする方は居ないと思います。

   あきらめて C#なり、Javaなり、Pythonなりを選んでコーディングしましょう。

●まとめ

今回は、カベウチの例を取りながら、NoCodeによる開発全体の私なりの私見を書かせていただきました。

多少の弱点も有りますが、少し前とくらべNoCodeの機能・利便性・拡張性・開発速度、が爆発的に増加しています。

特別な用途でなければ、

殆どのビジネスサービスはNoCodeでメイン部分を作成出来るようになった

とも言えます。

今後も、NoCodeのことも含め、カベウチに関する詳しい開発の雑感を書いていきたいと思います。

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